冨士屋硝子店下館店のある筑西市(ちくせいし)は、茨城県西端で栃木県と接する同県西部の中核都市。平安時代からの長い歴史を誇り「商都」とも呼ばれる賑わいをみせてきた下館市と、周辺の真壁郡関城町・明野町・協和町の新設合併(2005年)により生まれた同市の中央を国道50号線が南北に、294号線が東西にほぼ二分するが、その西谷貝交差点を国道50号で西にしばらく行った佐川急便の向かいに、冨士屋硝子店下館店の真新しい明るい青と赤の帯が印象的な社屋が見えてくる。「会長がこの地に創業してもう40年ほど。色々ありましたが、やはりこの前の大震災は大きい出来事でした。当市でも震度6でしたし、しかも一度ではありませんからね。被害も大きかった。」と、現会長から会社を引き継いで4年になる齊藤社長。震災から1年余の取材前日も余震があったばかりだった。
「この社屋にもヒビが入りました。ようやく最近になって修理して塗り替えた所です。震災後はインフラが回復しだした頃から忙しかったですね。みなクルマがないと復興も暮らしも何もできませんからね。ガソリン不足にも悩まされました」被害に軽重の違いはあっても被災者同士が、暮らしや仕事で助け合う事の必要・大切さを切実に感じたと社長。「当社は県内で水海道・千代川・取出と3拠点で展開しています。それぞれ地域性もありますから、連携しつつも特色を出していこうと言ってきましたが、被災時は普段にも増して情報の交換や連携の必要性を痛感しました。高い技術や細心の気配りの美しい仕事ぶりを誇ってきたつもりでしたが、今回のような初めての事例と不自由な状況下での対応には、最善の修理方法・資材や人員の融通など、その都度密に話し合って切り抜けました。初心や平常心、基本を大切に、という日頃から言ってきた事の実践の難しさと大切さを、改めて学んだと思います」困難を乗り越え結束をさらに強くしたGear-Manディーラー、冨士屋硝子店下館店の新たな歴史が始まっている。
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